牛乳は健康の代名詞?
というのも、子どもは学校給食で毎日のように牛乳を飲みます。
小学校〜高校卒業までの12年間牛乳を飲み続ける人もいることでしょう。
小・中学校では、栄養士さんが毎日栄養バランスを計算し、
その上で牛乳を出しているので、何の疑いもなく飲んでいる人も多いと思います。
確かに、牛乳には多くのカルシウムが含まれており、
人体にはカルシウムも必要なことから、完全に間違いではないのかもしれません。
ただ、学校給食で牛乳が出されるようになった1960年代以降
アトピーやぜんそくといったアレルギー症状が増加していると言われています。
牛乳の弊害
牛乳には、乳糖という物質が含まれており、これが腸で吸収されずに貯まることで
腸壁に浸透圧をかけて結果的にお腹を壊すことになります。
腸は人体最大の免疫器官であり、腸内環境を整えることの重要性は
汗疱治療3〜ビオチン治療〜で書いてきました。
腸内環境が崩れることにより、免疫力が低下し、アレルギー症状が出やすくなります。
そして、日本人を含むアジア人は遺伝的に乳糖を分解する力が弱いです。
つまり、牛乳によって腸内環境を壊す可能性が高いと言えます。
また、牛乳には女性ホルモンの一種であるプロゲステロンという物質が多く含まれています。
この物質は、体内で悪性エイコサノイドの出現を促し、アレルギー反応を促進させます。
(悪性エイコサノイドについては、汗疱治療4〜フラックスシードオイル治療〜で書いています。)
この、プロゲステロンの影響は特に男児に現れやすいようです。
(もともと、男児は女性ホルモンが女性に比べれば少ないため)
他にも、
- 牛乳に含まれるたんぱく質が腸壁を素通りして血液を汚す
- 牛乳のカルシウムは分子が大きく人間には吸収されづらい
といった弊害もあります。
牛乳は牛の子供が飲むもの
牛乳は牛の子供が飲むもの
だと言うことです。
人間の子どもには適さないのです。
もちろん、大人であっても肌疾患やアレルギー症状には牛乳はよくありません。
実際に、牛乳の摂取を止めてみたところ、それらの症状が改善したという結果もあるようです。
ただ、ヨーグルトであれば牛乳よりカルシウムの吸収が良くなるそうなので、
たまに嗜好品として食べる程度であれば問題はないようです。
牛乳は、今でも学校給食で毎日出されており、日々接するものです。
そのため、特に子どもはすぐに摂ることを辞めると言うのは難しいことかもしれません。
でも、家で摂るのを辞めたりするなど、できるだけ摂取を減らしてみたほうが良いと思います。
アレルギー症状や、皮膚疾患等のある方で、日々牛乳を飲んでいる方は、
一度、牛乳を飲むのをやめてみると症状が改善するかもしれません。
なお、余談ですが、牛乳は飲みすぎると「牛乳貧血」といって貧血の原因にもなります。