汗疱と水虫は症状が良く似ている
特に、発汗の多い足の指と足裏付近にできます。
そのため、汗疱はしばしば水虫と勘違いされます。
以前、とある皮膚科の先生に聞いた話だと、足にできた汗疱を患者さんが水虫だと思い、市販の水虫薬を使っても良くならなくて来院したという方もいたそうです。
一般的に水虫の症状は以下のとおりです。
(水虫自体にも数種類ありますが、その代表的な例です。)
- 小さな水疱ができる
- 皮膚がボロボロと剥ける
- 痒みを伴う
- 皮膚がガサガサになる
これだけを見ると本当に汗疱の症状にそっくりです。
では、汗疱と水虫との違いはなんなのでしょうか。
汗疱と水虫の違い
菌が原因であるかどうか
です。
まず、ご存知のとおり、水虫は白癬菌(はくせんきん)が原因で起こります。
これはカビの一種です。
水虫の症状で皮膚科に行くと、患部の皮膚を採取し、菌の有無を調べるようです。
水虫は菌による感染症のため、治療は菌を根絶することにより行います。
それには塗り薬や内服薬も用いられるようです。
一方、汗疱はというと、汗疱は菌が原因ではありません。
水虫と思い病院に行き、皮膚を検査してみても菌が一切いなかったという例があります。
一般的には汗疱は、皮膚の汗腺が詰まって汗が皮膚内で水泡にいなることで発生します。
その原因としては、歯科金属アレルギーやシャンプーのシリコン、腸内環境などが考えられます。
治療法を間違っていはいけない
以上のとおり、汗疱と水虫は全く別の症状です。
そのため、もちろん、症状が似ているからと言って水虫の薬を汗疱に塗っても効きません。
むしろ、皮膚が荒れる原因となり悪影響があります。
手や足に痒みがあり、しばらくたっても治まらないようなら、まずは皮膚科に行く必要があります。
そうすれば、汗疱であるのか、水虫であるのかがはっきりします。
そこで、その後はそれらに対してどのように対処するかを考えていくことが大切です。