亜鉛とは
亜鉛は、人体の健康に非常にかかわりのあるミネラルです。
亜鉛は、人間の体内で生命活動に関する200を超える酵素に関わっています。
そうした酵素のはたきを助け、活性化させるのです。
ただ、人間は亜鉛を人体にとどめることができないため、どんどん排出されてしまいます。
そして、近年では亜鉛の摂取量も減っているため、亜鉛不足の人が増えています。
今回は、この亜鉛について説明します。
亜鉛の働き
新陳代謝をうながす
亜鉛は、新陳代謝が起こる際のDNAやタンパク質の合成に必要となります。
そのため、新陳代謝が激しい器官では亜鉛を常に必要とします。
新陳代謝が激しい器官としては、皮膚、爪、髪などがあります。
反対に、これらに荒れが生じたら亜鉛が不足している可能性があります。
正常な肌を作るために不可欠
上記のとおり、亜鉛は新陳代謝の際に、組織そのものの合成に必要となります。
そして、皮膚は頻繁に新陳代謝をしているため、不足するとその影響を受けます。
汗疱で皮膚がボロボロになり再生する際にも、亜鉛は重要な役割を持ちます。
亜鉛が不足していると、正常な皮膚が作られず、弱い皮膚ができてしまいます。
また、亜鉛は皮膚の張りを高めるコラーゲンの合成にも必要不可欠です。
そのため、亜鉛が不足すると張りのない弱い皮膚が作られてしまいます。
その他の亜鉛の働き
皮膚に関することについてはあまり深くは書きませんが、他にも亜鉛には以下の働きなどがあります。
- 味覚の正常化
- 傷の治療の促進
- 骨の成長に必要
- 生殖機能の維持
- アルコールの分解
亜鉛の摂り方
以上のとおり、亜鉛は皮膚の健康に摂って必要なミネラルです。
ただ、上に書いたとおり、亜鉛不足の人が増えてきています。
そこで、その摂り方ですが、皮膚疾患のある方は食べ物で摂ることには注意が必要です。
亜鉛は食べ物では取らない方が良い
亜鉛は、まず食物から摂ることができます。
亜鉛はおもに以下のようなものに含まれています。
牛肉
ココア
アーモンド
ここで重要なのは、これらのものは皮膚疾患のある人は避けたほうが良いと言うことです。
牛肉については、「牛肉の脂が皮膚に良くない」でその理由を書きましたが、
ココアやアーモンドにも同様のことが言えます。
それらに含まれる油が悪性エイコサノイドの生成に関わっているようです。
そのため、これらを食べてしまうと、汗疱や肌湿疹が悪化することが考えられます。
亜鉛の摂り方
そこで、亜鉛を取る際にはサプリメントで摂ることが良いです。
更にここで注意が必要なのは、亜鉛は銅と一緒に摂る必要があると言うことです。
亜鉛は体内で銅と拮抗し、亜鉛を多く摂ることが銅の吸収が阻害されます。
そのため、亜鉛を取る際には、銅も併せて摂る必要があります。
なので、サプリメントを選ぶ際には、亜鉛と銅が一緒に摂れるものが良いです。
ただ、なかなか良いバランスで亜鉛と銅が含まれているサプリメントは見つからなかったのですが、
私が良く利用するコチラで見つけました。
コチラの亜鉛が銅もバランスよく含まれています。
値段も手ごろでとても良いと思います。
なお、亜鉛を摂る際には、1日に15mg〜30mg程度を目安にしてください。
毎日50mg近く摂るなどの過剰な摂りすぎは、皮膚の乾燥などの原因となります。